子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについては平成25年4月に定期接種となりましたが、ワクチンと因果関係を否定できない持続的な疼痛等が、子宮頸がんワクチンの接種後に見られたことから、平成25年6月14日付で厚生労働省は積極的な接種勧奨の差し控えを勧告しました。
積極的な接種勧奨の中止は現在も続いているため、富良野市におきましても個別通知等による勧奨は実施していませんが、定期接種として受けることはできます。
令和2年10月に定期接種の対象者及びその保護者に、子宮頸碗予防ワクチン接種について検討・判断していただくための情報提供の充実を図るため、国において、ワクチンの有効性・安全性に関する情報等を掲載したリーフレットを改訂しました。
接種を検討されるに際にお読みください。
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンに関する詳しい情報は、厚生労働省のホームページをご覧ください。
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮の入口(警部)にできるがんで、ほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で発症することがわかっています。
女性のほとんどが一生に一度は感染するとの報告があります。
感染しても大部分は自然に排除されますが、5年から10年以上を経て一部がんの発症につながることがあります。
また発症年齢も20歳から30歳代に多くなっています。
ワクチンの種類
子宮頸がんワクチンは「サーバリックス」と「ガーダシル」の二種類があります。
いずれのワクチンも子宮頸がんを予防する効果があります。
- サーバリックス(2価)
- 効果:子宮頸がんを引き起こす原因の60%から70%を占めるヒトパピローマウイルスのうち16型と18型の感染を防ぎます。
- 接種間隔:1カ月の間隔をおいて2回行った後、1回目の注射から6カ月の間隔をおいて3回目を接種
- この方法をとれない場合、1カ月以上の間隔をおいて2回接種した後、1回目の注射から5カ月以上かつ2回目の注射から2カ月半以上の間隔をおいて3回目を接種
- ガーダシル(4価)
- 効果:子宮頸がんを引き起こす原因の60%から70%を占めるヒトパピローマウイルスのうち16型と18型の感染を防ぎます。
- また尖圭コンジローマの原因の90%を占めるヒトパピローマウイルスのうち6型、11型の感染を防ぎます。
- 接種間隔:2カ月の間隔をおいて2回行った後、1回目の注射から6カ月の間隔をおいて3回目を接種
- この方法をとれない場合、1カ月以上の間隔をおいて2回接種した後、2回目の注射から3カ月以上の間隔をおいて3回目を接種
※子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの原因となるすべてのHPV(ヒトパピローマウイルス)に対応するものではなく、ワクチン接種で子宮頸がんの発症を100%防ぐことはできません。
このため20歳以降は定期的にがん検診を受けることが大切です。
対象者
小学校6年生から高校1年生
接種スケジュール
日本で使われているワクチンは2種類あり、ワクチンの種類によって接種間隔が異なりますが、どちらも6カ月から1年の間に3回接種を受けます。
標準的には初回接種から6カ月後に3回目の接種になるので、高校1年生が定期接種で接種する場合、9月末までに開始していただくと年度内に接種を終了できます。
商品名 | 2価 サーバリックス | 4価 ガーダシル |
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接種回数 | 3回 | 3回 |
接種間隔 |
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用法・用量 | 1回に0.5ミリリットルを筋肉内注射 | 1回に0.5ミリリットルを筋肉内注射 |
実施医療機関
下記の医療機関で実施しています。
医療機関名 | 電話番号 |
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富良野協会病院 | 0167-23-2181 |
ふらの西病院 | 0167-23-6600 |
いんやく小児科クリニック | 0167-39-1177 |
渡部医院 | 0167-22-2025 |
かとう整形外科クリニック | 0167-22-3795 |
- いずれの医療機関も事前に予約が必要です。実施日時については予約時に確認してください。
- 受診の際は母子手帳を必ずご持参ください。
- 予診票は医療機関に置いてあります。
- 高校生については保護者が同伴できない場合、保護者が署名した予診票と同意書の両方を医療機関に提出することで受診することができます。
予診票と同意書は、保健センターでお渡しします(郵送も可能です)。 - 新型コロナウイルスワクチンを接種された方は2回目接種から2週間の間隔をあけて接種してください。
※本ページの記載内容と同じです