◇台南市の概要
人口約185万人(2022年現在)、世帯数約70万、面積2,192平方キロメートル、台湾海峡に面する台湾南西部に位置する都市で、台湾の中で最も早く開けた地区であり、台湾発祥の地とされています。地勢は平坦で丘陵地が殆ど無く、海抜は最高でも40m、熱帯気候に属し、6月から8月は特に雨が多く高温多湿です。古都として多くの旧跡が保存されている一方で、現代的な都市景観が併存するなど、歴史と現代文化が混在する観光都市となっています。
特産品は、熱帯気候ならではのフルーツで、6月には台南国際マンゴー祭りが開催されています。
◇締結のきっかけ
2021年に中国当局が台湾産パイナップルの禁輸措置を行った際、富良野地域日台親善協会がいち早く購入支援に動いたことが主なきっかけで、令和6年3月に札幌で行われた台南市の物産PRイベントの際に台南市長らが本市を表敬訪問されました。その際、今後の関係強化について双方が前向きな見解を示したことや、富良野地域日台親善協会の後押しもあり、締結の運びとなりました。
◇友好交流協定の概要
富良野市と、台湾南部の古都である台南市は、地域の特産品、観光資源、教育などの共通点を通じて友好関係を築き、市民や青少年の相互交流や災害発生時の相互支援などに取り組むことにより、両市の繁栄と発展を図ることを目的に、友好交流協定を締結しました。
◇富良野市と台南市の協定項目
1.相互理解と協力関係を深める取組
2.双方の地方創生や、観光や特産品などのマーケティングの促進に資する取組
3.双方の青少年交流の実施等、次世代の相互理解促進のための取組
4.災害時における物資供給等による相互支援の取組
5.相互訪問の実施等、交流促進に資する取組
6.そのほか、両市の繁栄と発展に資する取組として両市が必要と認めた取組を行い、富良野地域(上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村)と台南市各区の交流を促進する
・協定は3年間有効とし、いずれか一方から改廃の申入れがなければ1年間延長とする。