介護やお世話を必要とする家族や身近な人に、無償でケアを行う「ケアラー」は、家族から頼りにされている一方で、周囲に悩みを理解されず、心身に大きな負担を抱えている場合があり、特にヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であること、本人や家族に自覚がないといった理由から、支援が必要であっても表面化しにくい構造となっています。
ケアラーの心身の負担軽減は、ケアラー自身の生活の質の向上だけでなく、ケア対象者に対する虐待防止や生活困窮化リスクを低下することにもつながります。
ケアラーが誰にも相談できず一人で悩みを背負い続けた場合、さらなる問題が発生し、ケアラーとケア対象者が共倒れしてしまう可能性もあります。
高齢化や核家族化等が広がっていく中で、ケアラーにかかる負担は今後増大していくことが見込まれます。
ケアラーとケア対象者がともに自分らしく安心できる暮らしを、社会全体で支援していく必要があります。
こうした現状と課題を踏まえ、富良野市では、支援が必要なケアラーの早期発見や適切な支援につなげるため、関係機関との連携に努めています。
ケアラー ・ ヤングケアラーとは
ケアラーの法律上の定義はありませんが、一般的には、高齢、障がい、疾病等により援助を必要とする家族、友人、身近な人を無償で介護、看護、療育、世話、気づかい等を行っている人は、ケアラーと呼ばれています。
その中で18歳未満のケアラーは、ヤングケアラーと呼ばれています。ケアラーは、周囲から頼りにされている一方で、ケアラー自身が持つ悩みを理解されず、身体的、精神的、経済的に大きな負担を抱えている場合があり、孤立化や離職、心身の不調等が深刻な事件につながることもあります。
また、ヤングケアラーは、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負うことが、学校生活や社会生活に影響を及ぼすこともあります。
こうした子どもたちが18歳になってからもケアを続ける場合があり、若者ケアラーとなっていく背景にも目を向け、支援していくことが求められています。
これまで、支援の中心はケア対象者でしたが、ケアラーの抱える問題にも目を向け、支援していくことが求められています。
富良野市の相談窓口
高齢、障がい、子どもの各相談窓口は、相互に連携しているので、複数分野での相談にもスムーズに対応しています。
そのほか医療機関、介護事業所等の関係機関とも連携して相談に対応しています。
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