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健康診査(特定健診)を受けましょう

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放っておくと怖い生活習慣病

脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患や狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患は、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が重症化した結果、引き起こされる病気です。血圧や血糖、コレステロールが高い状態は、血管を傷つける原因となります。


しかし、血管は痛みを感じないため、自覚症状は現れません。本人が気づかないうちに血管の傷みが進行し、脳梗塞や心筋梗塞などの自覚症状がある病気になってしまいます。また、人工透析も糖尿病や高血圧が原因となる場合が多く、体調が悪くなって初めて受診して即日透析になってしまったという事例もあります。

 

生活習慣病の予防は健診の受診から始まります

自覚症状もなく、ひそかに進む生活習慣病や、血管の傷みを早期に見つけるために有効なことは、健診を受診することです。毎年必ず健診を受けて、自分の血液や血管・からだの変化を確認し、早期に生活習慣の改善に取り組むことで、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症や重症化を予防することができます。


生活習慣病は、10年、20年の長い年月をかけて、進行する病気です。若いときから毎年健診を受けてからだの状態を確認しておくことで、早い段階から生活習慣病の発症予防や重症化予防に取り組むことができます。若い人ほど、健診を受けることが必要であり、大きなメリットがあります。

 

健診結果に応じて生活習慣を見直しましょう

健診結果は、自分の体の状態を理解・確認し、その状態に応じた生活習慣を選択・実行するための大切な情報です。市の健診を受診した方には、生活習慣の改善や受診が必要な状態なのかがわかるようにデータを色分けし、さらに経年の変化もわかるように過去5年間の結果を記載した健診結果表をお渡ししています。


健診結果から、国の基準や各学会のガイドラインにもとづき、生活習慣病の発症や重症化の予防が必要と判断された場合は、健診結果説明会や家庭訪問などで、保健師や管理栄養士が、食生活や身体活動など日頃の生活習慣が健診結果にどのように現れているかを見ながら、「これならできる!」という改善方法を本人と一緒に考えていきます。健診結果を上手に活用し、自分の健康状態について正しい知識を持って、大切な自分の体を守り続けていきましょう。

特定健診の検査項目

特定健診は、脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)や虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)などの血管が傷つくことで起こる病気を予防することを目的に、40歳から74歳までのかたを対象として平成20年度から医療保険者が実施している健診です。市は国民健康保険(国保)の保険者として、国保加入者を対象に特定健診を実施しています。


国保以外の医療保険(協会けんぽ・組合健保・共済組合・建設国保など)に加入されているかたの特定健診については、加入されている保険者に問い合わせください。なお、協会けんぽの被扶養者が、集団健診でがん検診を受診する場合、協会けんぽが実施する特定健診も一緒に受診できます。

健診の種類と対象者一覧表

種類

対象者

若年者健診

20歳から39歳の市民

特定健康診査

40歳から74歳の国民健康保険加入者

後期高齢者健診

75歳以上の後期高齢者医療加入者※65から74歳の後期高齢者医療加入者も含む

※年齢は年度末時点の年齢です。年度末年齢が75歳のかたは、受診日の年齢によって特定健康診査か後期高齢者健診のいずれかになります。

 

健診の検査項目

市が実施する健診の検査項目は、国の基準に基づき必須となっている項目に加え、国の基準で選択実施となっている検査の一部や、国の基準にない検査も独自に実施しており、検査項目を充実させています。

 

全員に実施する検査項目

  1. 問診(質問票の確認)
  2. 身体計測(身長・体重・BMI)
  3. 診察(医師が行う聴診・視診)
  4. 血圧測定
  5. 血中脂質検査(中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール)
  6. 血糖検査(空腹時血糖又は随時血糖・HbA1c)
  7. 肝機能検査(AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP))
  8. 腎機能検査(血清クレアチニン・e-GFR)
  9. 尿検査(尿糖・尿たんぱく)
  10. 心電図検査
  11. 貧血検査(赤血球・血色素・ヘマトクリット)

20歳から74歳までの方のみ実施する検査項目

  1. 腹囲測定
  2. 血清尿酸検査
  3. 尿検査(尿潜血)
  4. 眼底検査<医師が必要と認めた人のみ実施>

40歳から74歳までの方のみ実施する検査項目

  1. 尿アルブミン検査

75歳以上の方のみ実施する検査項目 ※65から74歳の後期高齢者医療加入者も含む

  1. 血中アルブミン検査

※協会けんぽが実施する特定健診の検査項目は、市が実施する健診の検査項目とは異なります。

 

心不全予防健診のご案内

今年度の特定健診(集団健診)において、心不全予防健診を行います。

  • 健康診断項目に、心不全マーカーNT-proBNP(心臓のストレス状態を反映する値)の検査を無料で追加します。
  • 心不全は、生活の質を長く損なう病気です。採血検査でその予兆をつかんで適切に対処することで発症をかなり予防できるとされています。
  • 本市で実施する心不全予防健診及び健診に関連するデータについては、事業評価、効果検証のために、個人を特定できない形に匿名加工されたうえで京都大学に提供されます。
  • 情報提供を望まれない場合は、心不全マーカーの検査は行わず情報のやり取りも行われません。

情報公開文書「地方医療圏における心不全予防施策に関する研究」 (PDF 499KB)

健診を受診するときに必要なもの

健診日の当日持参するもの

  • マイナ保険証または資格確認書
  • 特定健康診査受診券(特定健診を受ける方のみ持参)

※受診券は、年度末年齢40歳から74歳で、4月1日現在国民健康保険に加入している方へ、例年4月下旬に送付しています。なお、4月以降に国保に加入し受診券が届いていない方は、保健センターにお問い合わせください。

※協会けんぽの特定健診を受ける方は、協会けんぽから送付されている受診券が必要です。受診券が届いていない方は、協会けんぽにお問い合わせください。

※集団健診を受診する方は、保健センターから送付される受付用紙や問診票等を持参してください。

健診にかかる費用

特定健康診査・若年者健診・後期高齢者健診にかかる費用の全額は市が負担しますので、すべて無料で受診できます。

健康診査の申込先

特定健診は、保健センターや支所などで行う集団健診と、市内の医療機関で行う個別健診で受けることができます。
ただし、若年者健診と後期高齢者健診は、集団健診でのみ受診できます。

保健センターなどの集団健診で受診したい方

集団健診では、がん検診(胃がん・大腸がん・肺がん・前立腺がん)、肝炎ウイルス検査、エキノコックス症検査、ピロリ菌検査を同日に受けることができます。集団健診を受診する場合は、事前に保健センターまで申し込みください。申込みの際は、氏名・住所・生年月日・電話番号・受診希望日を伝えてください。

 

(申込先) 富良野市保健センター(保健医療課)

 

医療機関で個別健診を受けたい方

個別健診は下記の医療機関で実施しています。実施期間は、5月1日から翌年1月31日までです。

必ず事前に、各医療機関へ申し込み・問い合わせをお願いします。

 

医療機関名(申込先)

住所

電話番号

内海内科クリニック

弥生町6-31

0167-39-1133

かわむら整形外科

末広町6-20

0167-22-4341

富良野協会病院

住吉町1-30

0167-23-2181

ふらの消化器・内科クリニック

幸町9-12

0167-56-7058

ふらの西病院

桂木町2-77

0167-23-6600

渡部医院

本町1-10

0167-22-2025

 

特定健診の情報提供のお願い

年度末年齢40歳から74歳の国保加入者の方で、下記の(1)・(2)に該当し、市の特定健診の受診を希望されない方は、検査結果を市に提供することにより、特定健診を受診したとみなすことができますので、ご協力をお願いします。情報提供に協力いただいたかたには、特定健診結果表を送付します。

(1)市内の病院・診療所に、糖尿病・高血圧症・脂質異常症で通院している方

市が発行する「情報提供依頼書」を通院している病院・診療所に提出してください。※該当する方には、8月ころに「情報提供依頼書」を送付します。

(2)職場の健康診断や人間ドックを受診された方

健診結果の写し(コピー)を、保健センターへ提出してください。

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