市の死亡原因の第1位は「がん」で、75歳未満の死亡の4割を占めています。「がん」は早期に発見し治療すれば完治も可能で、医療費も低く抑えることができます。がん検診の目的は、がんを早期に発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減らすことです。「がん」は早期のうちは自覚症状がありません。検診を受けることで自覚症状が無い「がん」も早期に発見できます。精密検査が必要と言われた場合は、必ず受診しましょう。
市が実施するがん検診
種類 | 方法 | 対象者 | 受診間隔 |
---|---|---|---|
胃がん検診 | 胃部エックス線検査※バリウムを飲みます。 | 40歳から79歳の市民 | 1年に1回 |
肺がん検診 | 胸部エックス線検査 | 40歳以上の市民 | 1年に1回 |
大腸がん検診 | 便検査(便潜血反応検査2日法) | 40歳以上の市民 | 1年に1回 |
前立腺がん検診 | 血液検査(PSA測定) | 50歳以上の男性市民 | 1年に1回 |
子宮頸がん検診 | 子宮頸部の細胞診 | 20歳以上の女性市民 | 2年に1回 |
乳がん検診 | マンモグラフィ検査 | 40歳以上の女性市民 | 2年に1回 |
- 集団検診では、がん検診と一緒に、特定健診・後期高齢者健診・肝炎ウイルス検診・エキノコックス症検診・ピロリ菌検査を同日に受けることができます。
- 胃がん・肺がん・大腸がん・前立腺がん検診は、集団検診でのみ受診できます。
- 子宮頸がん・乳がん検診は、集団検診と個別検診で受診できます。
- 年齢は年度末時点の年齢
その他の検診・検査(集団検診)
種類 | 方法 | 対象者 | 受診間隔 |
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エキノコックス症検診 | 血液検査 | 小学3年生以上 | 5年に1回 |
肝炎ウイルス検診 | 血液検査 |
40・45・50・55・60・65・70・75歳になる方は無料。 41歳以上で上記年齢以外は700円 |
過去に受診したことがない人 |
ピロリ菌検査 | 便検査 |
20歳以上で過去に受診したことがない人 |
過去に受診したことがない人 |
骨粗しょう症検診 |
骨密度測定(QUS法) 超音波で踵骨(かかと)の密度を測定します。 |
40・45・50・55・60・65・70歳になる女性無料。 75歳以上の女性無料。20歳以上で上記年齢以外の女性は500円。 |
5年に1回 |
- 年齢は年度末時点の年齢
- 骨粗しょう症検診は、子宮頸がん検診・乳がん検診と同日に受けることができます。
ピロリ菌検査について
胃がんの原因となるピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染の有無を調べる検査です。日本では胃がんの原因の95%以上がピロリ菌によるものと言われています。ピロリ菌は、細菌の一種で、乳幼児期に口から感染すると考えられ、大人になってからの感染はまれです。衛生環境の改善に伴い、若い世代の感染率は低下していますが、50歳以上では半数以上の方が感染しているといわれています。対象者は、過去にピロリ菌検査を受診したことがない20歳以上の市民です。検査方法は、自宅で採取した便の中のピロリ菌の有無を調べます。検査結果が陽性の場合は、胃カメラ検査を受け、薬による除菌治療が必要です。検査結果が陰性の場合も、胃がんになる可能性はありますので、定期的に胃がん検診を受診することが重要です。
骨粗しょう症検診について
要介護状態になる主な原因の一つが骨折です。骨折を予防するためには骨粗しょう症の予防が大切ですが、自覚症状がないことが多く、自ら病気に気づくことは難しい ことから、早期に予防や治療に取り組むため、令和6年度より骨粗しょう症検診を実施 します。対象者は20歳以上の女性市民で、受診間隔は5年に1回 となります。検査方法は、超音波法により骨密度を測定します。検査結果は、国が定めた基準に基づき「異常なし」「要指導」「要精検」に区分し、それぞれの区分に応じて指導を行います。