総合トップ暮らしの情報記事8章 市街地の整備改善及び商業等の活性化などの一体的推進のために必要な事項

8章 市街地の整備改善及び商業等の活性化などの一体的推進のために必要な事項

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1.一体的推進プログラム

市街地の整備改善及び商業等の活性化に関する事業の一体的推進にあたっては、責任と権限の明確なマネージメントのもとでの計画的なプログラムに基づく事業の実施が必要である。
特に、マネージメントに関しては、対象事業の範囲や熟度に応じた段階的な体制の構築が不可欠である。

(1) 段階的なマネージメント体制の構築

  1. 総合的なマネージメント体制
    「富良野市中心市街地活性化基本計画」における"中心市街地活性化の基本方針"と"方針毎の展開方向"を評価基準とした総合的で横断的な調整を主たる目的 とするマネージメントは、富良野市と富良野商工会議所、学識経験者、市民団体や商業者の代表等から構成される体制で行う。
  2. プロジェクト別のマネージメント体制
    「富良野市中心市街地活性化基本計画」における"市街地の整備改善及び商業等の活性化等に関する事業"は、基本的に"方針毎の展開方向"としてプロジェクト的に整理されている。
    よって、"方針毎の展開方向"をプロジェクトとしてみなし、それぞれのプロジェクトの骨格となる事業の主体(例えば、プロジェクトの骨格事業が公共施行の 土地区画整理事業の場合は"富良野市"、組合施行の市街地再開発事業の場合は"組合"、TMOが主体の中小小売商業高度化事業の場合は"TMO"など)を マネージメントの主体とする。

(2) 事業プログラム

  1. 公共事業実施プログラム
    公共事業に関しては、富良野市総合計画等を上位計画としながら、中心市街地活性化基本計画で示された骨格的なプログラムを前提に、土地区画整理事業や再開発事業等に関連する計画において検討された具体的なプログラムに基づき推進する。
  2. 民間事業等実施プログラム
    民間事業等に関しては、土地区画整理事業や再開発事業等に関連するプログラムと整合性を図り、(略称)中心市街地活性化法等に基づく支援方策の活用を念頭におきながら推進する。

2.事業推進体制

(1) 総合的なマネージメント体制の整備

本計画は、学識経験者、市民団体や商業者の代表等から構成された「中心市街地活性化委員会」が中心となり、市の「中心市街地活性化推進本部」による庁内の 横断的な検討・調整や、商工会議所の「商業TMO計画策定委員会」の意見反映を通して、富良野市が策定するものである。
今後は、本計画に位置付 けられた各種事業の円滑な推進が必要であり、そのため、今後も継続的な設置が予定されている「中心市街地活性化推進本部」および「商業TMO計画策定委員 会」などと審議・検討・調整を行なう総合的なマネージメント主体として、「中心市街地活性化委員会」を継続・発展させた「富良野市まちづくり推進協議会」 を位置づける。

図 中心市街地活性化事業の一体的推進体制

(2) プロジェクト別のマネージメント体制の整備

1. 富良野市におけるTMOの位置づけと役割

  • 目的
    • 中心市街地における商店街の活性化支援及び富良野型産業の創出支援
  • スタンス
    • 中心市街地活性化事業の密接な連携
    • 商工会議所、各商店街組合との連携と役割分担
    • JA、観光協会等各団体との連携と役割分担
    • 市民団体やグループ等市民活動、住民活動との連携と役割分担
    • 市事業との連携と役割分担
  • 役割
    1. コーディネーター:市・各種団体や住民・事業者等に対する主として商業等活性化関連事業の総合調整役
    2. サポート&シンクタンク:商店街・各種団体や事業者に対する主として商業等活性化関連事業への支援役
    3. ディベロッパー&プランナー:商店街や事業者、市民等が行う主として商業等活性化関連事業への参画、仕掛け役
    4. マネージャー:市等との連携による主として商環境の管理運営役

2. 富良野市におけるTMOの組織体制

  • 第1段階 TMO事業者は富良野商工会議所とする
    • 各種企画調整、資金の受皿、検討テーブルづくり及びソフト事業の実施
    • 企画調整及びソフト事業は事業想定団体及び事業実施団体との共同作業(活動資金は一部受益者負担の原則)
    • 上記作業のため、富良野商工会議所をTMO事業者とし、1から2名の専従人員を配置図 第1段階の体制
      また、TMO(富良野商工会議所)内には、事業を総合調整・立案する事業想定団体代表者を含むTMO事業推進プロジェクト委員会および各事業を補佐する事務局、事業想定者の要請に応じた各プロジェクト部会(原則事業想定者が運営、事務局が参加補佐)を設置する。
      図:TMO(富良野商工会議所)内の体制
  • 第2段階 TMO事業者は第3セクターを検討する
    • 第1段階の作業に加え、高度化事業や施設運営受託事業
    • 高度化事業や施設運営受託事業の主体としてTMOが対象となる場合、第3セクターとしてのTMOを新設、または富良野市商工会議所から第3セクターへ移行を検討する

3.情報公開と市民参加

中心市街地の活性化は、市街地の整備改善ならびに商業等の活性化に関する事業を一体的に推進する必要がある。
そのためには、行政や商工会議所、事業に関係する権利者や商業者のみならず、市民の理解と様々な関わりが求められることから、積極的な情報公開と多様な市民参加を進めることが不可欠である。
よって、行政の広報やホームページなどの様々な媒体を利用した情報提供や、意見交換会・ホームページ投稿フォームやEメールなど活用した市民意見の収集、さらには具体的な事業への参加の呼びかけなど、段階的で幅広い情報提供と市民参加を進める。

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