直通階段が一つの建築物等に係る防火安全対策等の徹底について
避難経路(廊下・階段等)に物品を置かないなど防火安全対策をお願いいたします
令和6年11月26日に札幌市において複数の負傷者を伴う雑居ビル火災が発生しました。火災原因等については現在調査中ですが、出火建物については、直通階段が一つの建築物であることが分かっています。また報道では店舗内でガソリンが撒かれたなどの情報もあることから、避難経路となる廊下や階段等に避難障害や延焼拡大を助長する可燃ごみなど物品を置かないなど防火安全対策の徹底をお願いいたします。

ガソリンの適正利用について
ガソリンを携行缶で購入するときに販売員から以下の確認を求められるようになりました。
- 身分証明書の確認
- 使用目的の確認
令和元年7月の京都府で起きた爆発火災(京アニ火災)、令和3年12月に大阪市北区のビル火災と相次いで発生したことから、より一層の防火・避難対策の徹底の他、ガソリンの購入・販売業者から、購入者に対する身分証の確認や使用目的の問いかけ、販売記録の作成等が義務付けられました。 また、ガソリンは灯油用ポリ容器に入れることはできません。消防法で定められた容器を用いる等、消防法令の遵守をお願いします。

リチウムイオン電池等の火災が増えています!
近年、リチウムイオン電池等からの出火が増加しており、令和5年中に発生した製品火災の調査結果(総務省消防庁調べ)によると、製品火災182件のうち62件がバッテリー及びバッテリーを含めた電気用品によるものでした。火災統計で過去10年間の電気器具類の火災件数の推移を見ると、リチウム電池と充電式電池の火災件数の増加が顕著となっています。総務省消防庁による事例調査では、充電式電池(リチウムイオン蓄電池を含む)の出火原因は、機器の不具合の割合が大きい他、落下・浸水など不適切な使用によるものがありました。そのほか、充電式電池等による廃棄物処理施設等(廃棄物処理施設、塵芥車)における火災も増加しています。廃棄物処理施設における充電式電池による火災は、そのほとんどがリチウムイオン蓄電池を含む製品が不適切に廃棄されたことによると思われる火災でした。こういったリチウムイオン電池等による火災を防止するためには、製品の取扱い説明書の指示に従い、正しく使用・管理することが重要です。また、リチウムイオン蓄電池等の充電式電池を含む家電製品等を廃棄する場合は、地域の分別ルールに従って廃棄しましょう。市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

