調査概要
- 実施時期
2023年7月11日(火曜日)から7月31日(月曜日) - 共同実施主体
富良野商工会議所・山部商工会・富良野市
なぜこのような調査を実施するのか?
- 富良野市は他自治体と比べても人材不足問題が大変深刻な状況です。
- しかし、その理由を把握できていないのが現状です。
- 人口減少や少子化は全国的なことであるため、他自治体との差は他にも要因があると考えられます。
- 現状の人材不足問題の解決には、この要因を探る必要があると考え、地域事業者の人材確保の状況や働き手の就業観に関する実態や課題を確認し、今後の施策検討の参考とするため実態調査を実施します。
富良野市の現状は?
富良野市の人口はついに2万人以下に
世帯数 | 人口総数 | ※人口内訳(労働生産年齢人口15歳から64歳) | |||||
15から19歳 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60から64歳 | ||
10,532世帯 | 19,955人 | 753人 | 1,578人 | 1,761人 | 2,555人 | 2,887人 | 1,422人 |
- H14(2022)までは人口が自然増の傾向でしたが、それ以降は自然減となり、人口増減における自然減、社会減の影響は年々強まっています。
- 全世代で転出超過となっており、特に20から34歳の転出超過が大きくなっています。
- 富良野市の出生率は、2008年から1.4程度で推移しており、これは全国平均とほぼ同じ値です。
- 現在の人口を維持するには、出生率を約40%アップする必要があり、現実性は低いと考えられます。
※引用:第6次富良野市総合計画より
他地域と比較しても圧倒的に人手不足?
- 有効求人倍率は、人手の状況を見るひとつの指標になります。数字が大きいほど人手不足と言えます。
- 富良野市の有効求人倍率は、市での記録開始当初(H25.4)の0.74倍から徐々に上昇し、新型コロナウイルスの国内流行直前には1.39倍まで上昇していました。
- コロナ禍で有効求人数が400以下となったことや経済活動停止の影響で失業者が増加したことにより一時0.75倍まで低下したものの、コロナとの共生が始まってからは再度上昇しはじめ、R5.3では2.10倍と記録開始以降でも最も高い求人倍率となっています。
- 人手不足を背景に、コロナ禍で減少した求人数は回復傾向にありますが、一方、景気の先行きに対する不透明感もあり、大学などへの進学率が高まっていることから、高校生の就職希望者数は減少傾向にあり、人材獲得競争が激しくなっています。
|
富良野市 |
地域比較 |
---|---|---|
H25平均(記録開始) |
0.89倍 |
記録なし |
H31平均(コロナ前) |
1.39倍 |
旭川 1.18 |
R3平均(コロナ共生) |
1.18倍 |
旭川 1.02 |
R4平均(コロナ終息) |
1.54倍 |
旭川 1.10 |
R5.3 |
2.10倍 |
旭川 1.07 |
※有効求人倍率2.10倍とはどういう状況か?
言い方を変えれば「110人分の人手が不足している」状況であることを示しています。
調査対象
大きく分けて以下の3つの対象に調査を実施します。
それぞれの結果を掛け合わせ、市内の労働実態を分析します。
事業者(経営者)向け
概要
事業者の人材確保の状況や働き手に対する待遇、それぞれが講じている対策などについて調査します。
企業の現状を把握するとともに、地域としての課題を洗いだし、必要な支援施策を検討します。
対象
富良野市内に事務所等を有する事業者
調査票
回答方法
以下のいずれかの方法でご回答ください。
※回答所要 時間目安 10から15分
※電子化の推進に取り組んでいます。可能な限り(1)または(2)での回答にご協力ください。
- (1)URLまたはQRコードの電子フォームから回答(※推奨)
https://forms.office.com/r/PiP2m4nVLQ
- (2)調査票に必要事項を入力しメールにてデータ送信
送信先アドレス kankou@city.furano.hokkaido.jp (富良野市商工観光課) - (3)調査票を印刷し、紙媒体にてFAX
FAX送信先 0167-23-2123 (富良野市商工観光課)
※紙媒体で調査票の配布を希望する場合は、富良野市商工観光課(0167-39-2312)までご連絡ください。
働く方(被雇用者)向け
概要
現在は労働者の「売り手市場」です。事業者だけではなく働き手の考えを把握することも重要です。
働き手の地域や現在の職場に対する不満・不安、子育てと仕事の両立や今後の転出・転職希望などについて調査することで、企業の待遇、体質改善や行政施策立案の参考となる情報を収集します。
対象
富良野市内で雇用されて働く方
※正規職員、非正規職員、パートタイム、季節労働など雇用形態は問いません。
回答方法
学生(高校生)向け
概要
これからの担い手である地域の高校生に、就職先の選考基準や就活における情報収集方法、卒業後の進路や転出後のUターン意向などを調査します。
今後、企業が採用対策を講じるうえで参考となる情報を収集し、新規学卒者促進やUターンに関する施策の検討材料とます。
対象
富良野管内4高校(富良野高校、富良野緑峰高校、上富良野高校、南富良野高校)
※学校をとおして回答を依頼します。
調査後について
- 結果検証し、関係機関や市内事業者(組織代表者)などと今後の人材確保等について意見交換、協議を行います。
- 調査結果は、回答していただいた事業者へフィードバックします。