1.背景と目的
近年、全国各地域において、中心市街地における定住人口の減少や空き店舗の増加な どといった空洞化現象が発生している。この背景には、モータリゼーションの進展や大店法の規制緩和による大規模商業施設の郊外立地の加速化、都市構造や 人々のライフスタイルの変化などにより、これまで居住・商業・交通・公共サービス等の様々な都市機能及び商業機能が集積していた中心市街地の位置づけや役 割が大きく変化してきていることがある。
このような状況の中、平成10年7月に「中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律」（以下、中心市街地活性化法）が施行され、中心市街地の活性化に本格的に取り組むための枠組みがつくられた。
本市においても中心市街地における空洞化が進み、その対策が急務との判断から、「富良野市市街地総合再生基本計画」（富良野市、平成10年度）、「富良野 駅前地区再開発事業基本計画」（富良野市、平成11年度）の策定、及び「商業タウンマネージメント構想」（案）（富良野商工会議所、平成11年度）の取り まとめを行ってきた。
以上のことを踏まえ、「富良野市中心市街地活性化基本計画」（以下、本計画）では、中心市街地を対象に、行政・民間（企 業・商店街・商工会等）・市民が連携して、市街地の整備改善及び商業等の活性化を一体的に推進するための目標と方針、具体的な事業およびプログラムについて検討する。
2.計画の期間
計画の期間は、平成13年から概ね10年間とする。