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1. はじめに(都市計画提案制度)

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1.はじめに

都市計画提案制度について

はじめに

みなさんはこんなテレビゲームをやったことがありますか?
プレイヤーが市長になって、まったく何にも開発されていない土地に、イチから都市を創るゲームです。
やったことのある人なら、わかるはずです。
きっとこんなことを考えてゲームに臨んだのではないでしょうか?

例えば…

「原料を輸入しなければならないから港(海)の近くには工業地を配置しよう。」
「将来、公害が心配なので、工業地と住宅地の間には緑地を配置して木を植えよう。」
「まちの中の道路は碁盤の目のようにした方が道がわかりやすいな…」
「住宅地から商業地に向かう道路は、将来渋滞が発生するかもしれないので、あらかじめ広い道路にしておこう。」
「この住宅地は将来人口が伸びそうだから、病院、学校をつくるための土地をとっておこう。」
「病院のまわりに公園を配置すれば患者さんが散歩できるな…」
「ここの地域の森は残しておこう…」

このように、まちの発展に向けて都市を設計していく。これが「都市計画」です。
ただ、ゲームと現実が違うのは、ゲームならば、「失敗した!」と思ったら、ゲームをリセットしたり、平気で住民がいる住宅地をつぶしたり、道路をつけかえたりもできますが、現実では、当然そう簡単にはいきませんよね。

だからこそ、長期的な視野で計画をたてて、整備したり、あるいは開発を誘導していくことが必要なのです。
これまで都市計画の決定にあたっては、市民のみなさんが意見を述べる機会は保障されていたものの、一般的に行政が立案し、決定するような法の仕組みとされていました。

平成15年1月1日より市民のみなさんから都市計画の提案ができるようになりました。

具体的に、これまでと違う点は何か?というと、

  • 法的な条件を満たした提案であれば、行政はその提案について検討し、必ず「答え」を用意しなければならない
  • その「答え」を決めるには、市民が参加する都市計画審議会の意見を聴かなければならない
  • 行政は提案に対する結果がYES、NOにかかわらず、提案者及び市民への説明責任を果たさなくてはならない
  • 提案内容とその結果については公表しなければならない

以上のことが行政に義務づけられています。